2018年6月8日金曜日

海外口座解約:海外口座を残したまま帰国される方へ(残高が少ない場合)

お客様の中には、海外に銀行口座はあるものの、残高はそれほど多くはない…
でも、このまま放っておくのも気になってしまう、どうも気がかりで…
何かの拍子に思い出して、どうしたものか、と思うけれど、またそのうちと思っているうちに忘れてしまって、また何かの拍子に思い出して気になってしまう。
…などというご相談があります。


自分自身で解約することも考える

実際、専門家・エージェントに依頼するとすれば、それなりの報酬が発生しますし、
残高より報酬が上回るケースもでてきます。
例えば、解約指示書に公証(Notarization)を求められた場合は、公証手続きの実費だけで約1万円/1通はかかります。それに加えて海外への送料、国際電話が必要となったり…
なかなかの手間暇と、それなりにお金がかかります。
それでも、とにかく解約したい、という方もいらっしゃいますが。

そういった場合には、銀行等にご自身の署名つきのレターを出して、解約したいことをお伝えすればよいかと思います。当方でもレター作成のみの代行もしておりますが、残高が少ないケースでは、なるべく経済的利益を多くご自身に残すために、ご自身で対応できるところまで対応することをお勧めする場合もあります。

口座残高はゼロであるが、それを確認したい、という方もいらっしゃいます。
この場合、相手が親切な機関であれば、何か返信をくださることもありますが、スルーされる可能性もかなり高いでしょう。

海外の口座をお持ちの方がやるべきこと

海外の金融機関に口座を残したまま帰国される方は多いかと思います。
例えば、100万前後の残高の方については、結構残っているように思えるかもしれませんが、プロに依頼しても、ご自身で現地まで解約に行くとしても、それなりの費用がかかり、プラスマイナスゼロまではいきませんが、プラスが僅かになる可能性も高いといえます。ご自身で、「観光ついでに」など別の目的も併せて海外の支店へ出向く、ということでしたら、よいのかもしれませんが。ご自身で行った際に、手持ちの書類のみで、1回で解約できるかどうかは分かりません。

そこで、海外に銀行等のお口座をお持ちの方は、以下の点を実行していただければと思います。

1.今後、全く利用する予定がないのであれば、現地で解約までしてしまう
2.後日利用するのであれば、インターネットバンキングのパスワード、当初設定したセキュリティパスワードはしっかり記録(記憶)しておくようにする
3.帰国後も、インターネットバンキング等で、口座には定期的にアクセスするようにする
4.住所変更・氏名変更があれば変更の手続きをする

上記のようなことを行っておけば、あとで困るリスクを減らすことができるはずです。

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■ 執筆者紹介 ■

笹山千惠子(Chieko Sasayama)
- CS planning(FPオフィス) 代表
ファイナンシャル・プランニング技能士(AFP)
行政書士 (登録番号 第10091566)
個人情報保護士(2010年合格)
著作権相談員名簿(文化庁等に提出)登載
- 行政書士笹山千惠子のページ↓
http://www.sasayama-jimusho.com/

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